2023/03/31
物流博物館へ見学に行ってきました!
皆様こんにちは!日本物流開発のコラム担当の「一」です!
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます!
日本には数多くの博物館が存在しています。文化庁の発表では平成30年時点での博物館数は5738館となっています。博物館には貴重な文化財や科学的資料の保管保全、教育普及といった役割が存在しています。そんな中、東京都港区には物流に特化した博物館が存在しています。今回は日本で唯一、物流を専門に取り扱う「物流博物館」について紹介していきたいと思います!
物流博物館とは?
物流博物館とは東京都港区にある博物館です。元々は企業の史料室として設置されていましたが紆余曲折を経て、1998年に博物館として開館しました。この博物館最大の特徴としては日本で唯一物流専門の博物館であることです。もちろん物流を取り扱っている博物館は0ではありません。例えば、企業の博物館で当時物流に使われていた車両を展示している場所や、地方自治体管轄の博物館で当時の物流資料を展示している博物館などはたくさんあります。しかしこの博物館では主に江戸時代から昭和までの物流史料、現代物流を取り扱った専門の博物館となっています。特に、1階にある「物流のあゆみ」コーナーでは主に江戸時代から明治以降(昭和初期まで)の貴重な史料が展示されています。模型も用いて説明されるため非常にわかりやすいものとなっています。
特に見てほしい展示物について
今回、当コラムを作成するにあたり実際に物流博物館に足を運びどのような展示物があるかを見てきました。実際に目にしてきてこの展示物はすごい!この史料は貴重だ!と思ったものをピックアップして紹介していきたいと思います。
①河川輸送の近代化
以前物流の歴史コラムで江戸時代の物流は河川と船を利用してきたと記載しましたが明治時代以降も河川を利用した物流は存在しました。江戸時代では帆船を利用した物流でしたが近代化の影響により帆船から蒸気船へと進化を遂げました。その航路や蒸気船の模型、当時の文献を展示しています。
②コンテナ輸送の荷票
現代においてもコンテナ輸送は、長距離輸送可能かつ環境負荷の少ない鉄道を輸送手段としています。(当社グループ企業である株式会社丸和通運でも鉄道コンテナ輸送を行っています。)現代はIT-FRENS&TRACEシステム等の技術を応用したコンテナ管理システムを用いていますが、それ以前は“コンテナ荷票”と呼ばれる札を用いて管理を行っていました。(コンテナ荷票は制度上では廃止になりましたが現在でも作業の便宜上使われています。)その当時の荷票が展示されております。
まとめ
いかがだったでしょうか?「物流博物館」には貴重な物流歴史資料や文献等非常に興味深い物が多数展示されています。また、歴史的な史料だけでなく現代の物流をジオラマやゲームを使ってどの年代の方にもわかりやすく説明されているコーナーや体験コーナーなどもあります。博物館の目的は保管や教育だけでなく次世代へ歴史や技術をつないでいくといった役割もあります。物流は今や日本になくてはならないインフラの一つです。その必要性や歴史を学ぶためにも、また様々な興味深い史料を見に是非「物流博物館」へ足を運んでみてください!!
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