2022/11/09
冬用タイヤの重要性
こんにちは!日本物流開発のコラム担当です!
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます!
11月になり本格的に冬の寒さが身に染みてきましたね。北海道では11月4日に初雪が観測されており、より一層冬を実感できているのではないでしょうか。そんな中、皆様は冬用タイヤの準備はできていますか?年末年始で観光地に行こうと思っている方や初日の出の為に富士山へ行こうと考えている方など様々な計画を立て始めている今だからこそ、今回は冬用タイヤの重要性について説明していきたいと思います!
【雪道でタイヤが滑る理由】
そもそもなぜ雪道ではタイヤが滑るのでしょうか?理由はタイヤと雪の間に水の膜ができるからです。通常の道であればタイヤと道の間には基本的に何もありません。しかし、雪道の場合は道路とタイヤの間にある雪の表面が溶けてタイヤが浮き、滑りやすくなっています。(原理的にはスケートやスキー・スノーボードと同じです)
その為雪道を走るためには浮かせることなく地面に接することでスリップを防止させる必要があります
【冬用タイヤとノーマルタイヤの違い】
上記の理由で雪道を走行する際には冬用タイヤが必要なのかが分かったと思います。では冬用タイヤとノーマルタイヤにはどのような違いがあるのでしょうか?
- 溝の違い
まずタイヤの溝の役割として雨水などの水を排出する役割があります。一般的にノーマルタイヤは8mm前後の溝となっており、冬用タイヤの溝の深さは10mm前後となっています。溝を深くすることで雪にしっかり食いつけるようになり、滑りにくくすることができます。
- 素材の違い
タイヤはゴムでできています。その為温度によって硬度が変わってきます。ノーマルタイヤは春夏といった暖かい(暑い)時期に使います。その為、高温環境下に耐えられるよう硬いゴムを使っています。一方冬用タイヤは低温環境下でもタイヤのしなやかさを保てるよう発泡ゴムを使用しています。タイヤを柔らくすることによってブレーキを掛けるときやコーナリングを行うときにタイヤがねじれます。タイヤがねじられることによって摩擦が生まれ滑りにくくなります。
【物流会社での取り組み】
では我々物流会社ではどのような安全対策を取り組んでいるのでしょうか?
基本的には朝(仕事始め)の際の車両安全点検、気象庁HPの雪などの悪天候予報の確認といった基本的なものはもちろんのこと、配送員・協力会社代表への注意喚起・冬用タイヤの所持確認、積雪予想地域で予想されるトラブルの事前予防など様々な対策を行っています。基本的に配送員の方で冬用タイヤを所持していない方はいらっしゃらないのですが、普段雪が降らない・積もらない地域の方や長年雪が降っていなかったのでしまっておりタイヤが劣化している等様々なことが考えられるので事前確認は抜け目なく確実に行っています。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?冬用タイヤがなぜ必要でどのような仕組みでスリップを防いでいるのかが分かったと思います。近年では異常気象により数10㎝積雪する地域も増えてきています。少々値段はかかりますがこれを機に冬用タイヤを購入するのもいいのではないかと思います!また、急な雪に見舞われることもあると思いますので車には常にチェーンを積み込んでおくなどの用意をしておくと完璧です!一方、スタットレスタイヤのCMで確実に停車している映像を見たことがあると思いますが、あれはプロのドライバーが条件の整った道路を走行している物なのでスタットレスタイヤにしたからと言っても過信せず安全運転を心がけ走行してください!!