2022/12/09
クリスマス・正月期間の物流センター繁忙期
日本物流開発 コラム担当の「かんじ」です。 いつも当コラムをご愛読いただき誠にありがとうございます!
だんだん外の気温も寒くなり、クリスマスや正月も近づいてきましたね!
今回は、クリスマス・正月期間に起こる「物流センターでの繁忙期」について解説していきます。
物量・商品数の増加
この時期一番にあげられるものが、「物量・商品数」の増加です。
通期の商品に加えて、「クリスマス」や「正月」に向けた商品が追加されます。その為、物量や商品数が増加し、通期と比べて業務量が増加します。「物量の増加」に関しては、出荷量の増減率に応じて、「商品配置を変える業務」が必要になります。「商品数の増加」に関しては、作業・保管スペースの拡張が必要になります。スペースの増加は導線増加につながり、作業効率を落とします。
他にも、「物量・商品数」が増えるほど、「ごみ処理」や「商品移動」などの付帯業務の回数も増えます。
上記のような理由から、「業務量の増加」や「作業効率の低下」により、特定期間に必要な人員が増加します。
商品入れ替えと配置決め
商品の入れ替えに関しては、スポット商品を「1年中在庫する」のか「スポット期間中に売り切る」のかによって変わります。
1年中在庫する運営をしている物流センターの場合、昨年売り切れなかったスポット商品を翌年に出荷します。
前提として、
・作業導線の短縮のために、出荷頻度の「高い商品」と「低い商品」をエリアごとに分けて管理する。
・店舗での準備期間を踏まえ、11月上旬にはそれなりの物量が出荷される傾向が強い。
という運営の物流センターとします。
ハロウィンが終わり次第、「ハロウィン商品」と「クリスマス・正月商品」の総入れ替えの業務を行う必要があります。この業務に関しては、物流センターの運用や荷主様の要件次第で大きく変わります。
スポット期間に売り切る商品については、どこの物流センターでも言えることですが、「新しく入荷してきた商品の配置場所を決める」といった業務が発生します。
配置場所を決める際に、「既存の作業スペースの場所を変える業務」や「商品の保管場所を動かしてスペースを作る」などの業務が必要になります。
年末の時期は、「クリスマス」と「正月」の二大イベントが同時期に始まるので、物流センターの繁忙期になりやすい傾向にあります。
雪国の物流センター
この時期に忙しくなるのは、「イベント」だけが理由とは限りません。雪国の物流センターは、「雪」によっても繁忙期が起こります。
積雪量が多くなってくると、地面が凍り付いて、トラックの事故が起こりやすくなります。その為、トラックが到着する前に、敷地内の雪かきを行う必要があります。敷地の大きい物流センター程、雪かきが必要な面積が多くなります。時々、大型の除雪車両を使い、除雪を行うこともあります。雪かきが終われば、塩化カルシウムを撒いて、地面が凍りつかないようにします。
除雪だけでも、数人で1,2時間作業をする必要があるので、それなりの業務量になります。
また、雪国は車社会である割合がかなり高くなります。雪が積もると、渋滞が一気に起こり、従業員の遅刻人数が一気に増えます。トラックも時間通りに到着できないケースが増えるため、業務が滞る時もあります。(トラックが到着するまで、「別の業務を行うこと」や「休憩時間をずらすこと」などにより、出来るだけ待機時間をなくす取り組みは行います。)
上記のような理由で、冬季期間は雪国の物流センターで繁忙期が起こります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「クリスマス・正月時期は、物流センターも大体忙しくなる」という話でした!年末年始付近で業務が忙しくなるのは、どこの業界でもよくある話だと思います。ただ、細かい理由に関しては、拠点によってかなり違いがあります。
物流網の構築を検討する際は、物流会社に話を聞いてみることをお勧めします。
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