2023/08/16
労働災害の発生とその後の対策!
皆様こんにちは!日本物流開発のコラム担当の「一」です!
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます!
暑い日が続き熱中症や脱水症状など体調面には気を付けていると思いますが、外で業務を行うエッセンシャルワーカの方々はより一層の注意が必要になります。もちろん、外にいる方だけでなく屋内で作業する方も熱中症の対策は必要になります。暑い時期の熱中症対策は非常に重要なことですがそれ以外にも事故や怪我等どのような業種、作業を行う場合においても起こりうるものもあります。今回はそんな労働災害が発生した場合のフローと私たちが取り組んでいる発生防止策について紹介していきたいと思います!
労働災害とは?
厚生労働省の説明では「労働災害とは労働者が業務遂行中に業務に起因して受けた業務上の災害のことで、業務上の負傷、業務上の疾病及び死亡をいう。」とあります。すなわち業務中に発生した怪我や病気のことを言います。労働災害の事例としてよくあるのが転んでけがをしてしまった、カッターナイフで指を切ってしまった、荷物が崩れたことに起因する怪我といったことがあります。普段から労働災害が発生しないよう様々な対策が行われていますが実際に発生した場合はどのようなフローで対応するのでしょうか?
労働災害発生後の実施事項
実際に労働災害が発生した場合、企業側はどのような対応を行うか解説していきたいと思います。
1.現場対応
労働災害発生時に一番に行わなければならないことは被災者の救護になります。この時2次災害が発生しないよう救護者及び他の労働者の安全を確保する必要があります。
2.病院への搬送
怪我の種類にかかわらず被災者を病院へ搬送します。例えば頭を軽くぶつけ、被災者も特に問題ないと言う場合も遅発性の障害が発生することもあるので必ず病院へ搬送します。搬送が難しい場合や明らかに危険な場合には救急車を呼ぶこともあります。
3.警察及び労基への報告
重大な事故の場合は警察及び労働基準監督署への報告を行う必要があります。警察は現場検証及び担当者等への事情聴取を行います。私が以前いた現場で労働災害が発生した時には事故現場の検証、防犯カメラの確認、被災者の人間関係や勤務状況などを事情聴取されました。同時に労働基準監督署への連絡を行い警察と同様の対応を行います。
労働災害発生時はこのようなフローで対応しますがそれ以上に大切なことは事故を発生させないよう対策することです。
労働災害発生予防対策
具体的に行っている対策として大きく次のカテゴリ別の対策を行っています。
・労働環境整備
労働災害が起こらない労働環境を作ることは非常に大切です。注意喚起を行うポスターの貼り付けや作業道具の変更、安全靴義務化、歩行者専用エリアを作るなど様々な対策を行うことで事故を未然に防ぐことが可能です。
・作業手順の改善
労働災害が発生した原因を分析し、作業手順そのものに欠陥があれば作業手順自体を改善することも有効です。
・安全衛生教育の実施
いつどのような災害が発生したのを共有し、原因分析を行い今後発生させないためにどのような対策を行うのか、それらをどのように実行するのかをしっかりと教育を行うことが非常に重要です。
まとめ
このように、災害の発生後はすぐに救護を行い被災者の安全を確保する必要があります。それ以上に今後同じ災害を引き起こさない、そして災害そのものを発生させない労働環境の整備が非常に大事になります。しかしながらどのような対策を行っても大きな機械や重たいものを扱う現場では労働災害が発生することがあります。可能な限り発生を抑え、より安全に業務を遂行する為日々対策を講じていく必要があります。