2022/09/21
物流のキホン:物流センターとは(DC編)
日本物流開発コラム担当の「かんじ」です! いつも当コラムをご愛読いただき誠にありがとうございます!
今回から5本+αのシリーズで、物流効率化の中核とも言える「物流センター」について解説していきます。第一回目は、当社の物流サービスの基盤でもある「DC」について解説していきます。
第1回目:物流センターとは(DC編)
第2回目:物流センターとは(TC編)
第3回目:物流センターとは(PC編)
第4回目:物流センターとは(配送センター編)
第5回目:物流センターとは(デポ編)
第6回目:物流センターとは(倉庫・法律編)
第7回目:物流センターとは(貨物運送・法律編)
物流センターとは
物流センターとは、モノの流れをより効率的にする為の拠点のことです。倉庫とは違い、商品を効率的に動かして、トラックでの無駄な移動を減らす役割があります。配送センターのように「貨物自動車運送事業の運送契約で、一時保管するだけ」であれば、営業倉庫の登録が不要な場合もあります。
物流センターの種類は大きく分けて、「DC」「TC」「PC」「デポ」「配送センター」の5つに分けられます。今回はDCについて解説していきます。
DCの主な役割は何か
DCとはディストリビューションセンターの略称で、在庫型の物流拠点のことを指します。普通の倉庫とは違い、「多くある商品の中から必要なものを納品先へ、効率的に出荷する機能」を持っています。この機能を達成するために、「商品在庫を保管しておき、オーダーが掛かればすぐに出荷できるようになっている」という所がDCの特徴です。海外の製品が安い時期に買った商品や、大量生産によりコストダウンした商品を保管しておくこともあります。
また、季節もの商品や雨具、災害対策品などのような、「特定の時期または不定期的に大量出荷がある商品」の扱いに適しています。
在庫型センターのメリット・デメリット
メリット
・店舗には最低限の商品を置いておくスペースさえあれば良い
→必要なものを倉庫から補填すればいいので、足りなくなった商品から補填可能です。
・売り切れなかった季節限定商品の処分に困らない
→売れ残り商品は出荷停止にして、次の季節まで倉庫の奥底に眠らせておけば出荷効率に影響が出ないからです。(輸出による季節外の出荷がある場合は例外となります。)
・不定期的に大量出荷がある商品を扱いやすい
→「雨天の後に売れる雨具」や「災害の直後に売れる災害対策品」などは、普段出荷が無くても、いつでも出荷準備できる場所に配置しておけば、早いタイミングで出荷することが可能です。
デメリット
・売り切り商品が残ってしまうと、在庫処分するまで保管コストがかかり続ける
→「20XX年カレンダー」のような、一定期間しか売れないものを残してしまうと、在庫処分するまで保管コストがかかってしまいます。
・店舗での保管と比べると、保管期間が長くなってしまう
→倉庫で保管している間は、商品が消費者の目に届かないため、在庫回転率の悪い商品は保管コストがかかってしまいます。(ECサイトやカタログの利用によって、「取扱商品の可視化」を行うことで、在庫回転率をあげることも一つの手です。)
保管と出荷をセットで考える重要性
DCでは出荷のスピードと精度を重視する為、出荷と保管はセットで考えられます。「出荷しやすいように保管を行う」ということに重点が置かれます。この保管の段取りによって、出荷時の生産性が大きく変わってきます。
何も考えずに保管していくと、必ず下記のような問題がおきてしまいます。
・荷物が邪魔になって、出荷業務が止まる
・フォークリフトで商品を下ろしてもらうまで作業が出来ない
・商品の場所が分からず、作業が止まってしまう
・類似商品を間違って出荷してしまう
まとめ
いかがでしたしょうか?
今回は物流センターの中でも、「DC」について解説いたしました。同じ「DC」でも、センター内の運用方法は大きく異なります。物流サービスは「取り扱う商品」や「利用期間」、「店舗向け」、「エンドユーザー向け」などによって、やり方を変えるからです。
物流サービスを検討する場合、一度倉庫見学をしてみることをおすすめします。
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