2022/11/26
物流のキホン:物流センターとは(PC編)
日本物流開発コラム担当の「かんじ」です! いつも当コラムをご愛読いただき誠にありがとうございます!
今回も5本+αのシリーズで、物流効率化の中核とも言える「物流センター」について解説していきます。第3回目は、流通加工特化型センターとも言われる「PC」について解説していきます。
第1回目:物流センターとは(DC編)
第2回目:物流センターとは(TC編)
第3回目:物流センターとは(PC編)
第4回目:物流センターとは(配送センター編)
第5回目:物流センターとは(デポ編)
第6回目:物流センターとは(倉庫・法律編)
第7回目:物流センターとは(貨物運送・法律編)
PCの特徴と役割
PCとはプロセスセンターの略称で、「流通加工を専門とした機能」をもった物流拠点のことです。DCやTCなどの流通加工と違う点は、「法律の範囲で実施できる業務の幅が広いこと」や「専用の設備が整っていること」などが挙げられます。
役割としては、産地が違うモノを1か所に集めて商品加工と出荷を行うことで、「運送距離の無駄を減らすこと」や「リードタイム削減」などが挙げられます。
PCのほとんどが食品専門
生鮮食品については、鮮度の高さを求められるため、リードタイムの短さが要求されます。また、食品は種類によって産地がバラバラであるため、どこかで商品を1か所に集めて、サプライチェーンの効率化を図る必要があります。加えて、食品加工を行う為には、「食品衛生法で定められた水準に満たした設備」や「施設運営に必要な資格保有者」などを設置する必要があります。この為、PCを利用する必要性が高まります。
これに対して、工業製品のPCが発展しない理由に下記の問題が挙げられます。
・食品程リードタイムの短さが要求されない
・原材料の大半が輸入のため、港に材料が揃うため工場だけで成り立つ
・ほとんどの工場が港付近にそろっている為、PCによる効率化を行う必要がない
・一つの拠点で複数の商品組み立てを行えるなら、工場だけでよい
反対に、商品の「アッセンブリ作業」や「セット組」などであれば、PCにこだわる必要はなく、TCやDCでの実施も十分に可能です。
プロセスセンターの分野はかなり限られているので、「PC=食品加工センター」という認識でも、あまり問題はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は物流センターの中でも、「PC」について解説いたしました。
当社の物流センターは「DC」ですが、「ラベル張り」や「セット組」などの流通加工を行うことが可能です。「サンプル品」や「イベント向け」などの流通加工を行った実績もあります。
また、「3温度帯の物流倉庫」や「薬機法に対応するための薬剤師ネットワーク構築」なども行っております。
当社の物流サービスを検討される場合は、下記リンクからお問い合わせください!