Column コラム記事一覧

2023/05/31

API連携の仕組みとECサイトと物流システムの連携について(後編)

皆様こんにちは!日本物流開発コラム担当の「かんじ」です! 

いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます! 

前回に引き続き今回も、「API連携とは何なのか」について解説していきます。

前編では「APIの基本的な仕組み」、後編では「ECサイトと物流システムがどのようにAPI連携されるのか」について紹介します。

ECサイトのAPI

ECサイトでAPI連携を考える際、注意しておきたいことは、「どのようなシステムを使っているのか」ということです。システムによって連携方法が変わってくるので注意が必要です。

・ECプラットフォームを利用している場合

運用中のECサイトがAPI連携をサポートしているプラットフォームやCMSを利用している場合、プラットフォームの機能を利用することで、API連携を行うことが可能です。

ただ、連携できる情報やレート制限(データを送受信できる頻度)等があらかじめ決まっている為、注意が必要です。

・CMSの利用をしている場合

CMSのプラグインで、API機能が開発されていることが多いので、プラグインのAPIを利用して連携を行います。プラグインで足りない情報があれば、システム改修を行い、API連携を可能にする方法もあります。

・ゼロベースでECサイトを作成している場合

ECサイトの設計時に、APIの設計を行っていなければ、開発が必要です。物流システムの開発者と話し合いを行い、どのようなAPI連携を行うのか話し合う必要があります。

物流システム側の処理

基本的には、ECサイト側でAPIの受信サーバーが用意されていることが大半です。その為、物流システム側からリクエストを送り、受信したデータをSQLデータベース内にデータを保管し、商品管理を行います。

特に、ECプラットフォームやCMSを利用している場合は、データ形式が同じため、運用実績のあるECサイトに関してはシステム改修をする必要があまりない場合があります。

反対に、独自に開発されたAPI連携システムなどは、通信方法などが同じフォーマットで決まっているわけではないので、システムに合わせた開発が必要になります。ただ、開発時の設計次第では、通常のECプラットフォームやCMSでは出来ないようなデータのやり取りを行うことも可能です。

API連携が出来ない場合の対処

システム連携を行う上で、会社の規定やシステム要件などにより、API連携を行うことが出来ない場合があります。 そういった場合は、「ECサイトのシステムからCSVデータを取り出し、物流システム側にCSVデータの取り込みを行う」というような対応を行う必要があります

まとめ

「ECサイトと物流システムがどのように連携されるのか」について理解していただけたでしょうか。

API連携は、システム連携を人の手を介さずに行うことが出来る便利なものですが、同時にシステム設計をしっかりとしておかないと、上手く動作しないことがあります。

事前の打ち合わせにより、システムの扱いを検討する必要があることを理解しておきましょう。

当社は物流業務のアウトソーシングサービスを行っており、WMSを自社開発しております。

サービスを利用する際、「API連携を行いたい」、「出荷データの共有をしてほしい」などの要望があれば、事前の話し合いが必要なので、下記お問い合わせフォームからご相談ください。

プライバシー

弊社は個人情報の取扱いを適切に行う企業としてプライバシーマークの使用を認められた認定事業者です。