2022/11/29
BCP物流支援について(前編)
日本物流開発コラム担当です!
いつも当コラムをご愛読いただき誠にありがとうございます!
日本はとても綺麗な自然環境の島国です。しかし、島国で自然災害も共に発生する可能性が多い国です。近年で国士交通白書より、南海トラフ地震が発生率は30年内で70%~80%と推測しております。もし大きな地震が発生した時に、我々の生活、職場の事業継続は可能でしょうか。今回はBCP物流支援について、解説して参ります。
【BCPとは】
BCPとは災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning)のことです。このBCPの目的は自然災害やテロ、システム障害など危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることにあります。特に日本では2011年の東日本大震災をきっかけにその重要性がますます注目されています。
【BCPの必要性】
BCPが単なる防災対策と異なり、目的を「事業の継続」に明確に置いて、具体的な行動指針を示していることにあります。緊急時にも事業を途切れずに継続し、途切れたとしても早期の復旧を実現できれば、顧客の信用を維持できます。株主や市場からも高評価を得て、それが企業価値の維持と向上につながり、社会的な信頼を得ることもできます。
【物流BCP必要性】
物流業は、様々な災害下において、従業員とその家族の安全確保をしながらも、「経済の血流」として維持も求められます。そのためにも、以下のような視点で荷主と物流事業者が協力しながらBCPを策定し、対策を進めていくことが不可欠です。
1.従業員と、その家族の安全をいかに確保できるか?
2.緊急物資輸送など地域社会から求められる物流機能を、いかに担うことができるか?
3.自社の営業をできるだけ短期間で通常通りに復旧し、事業をいかに存続できるか?
4.顧客企業やサプライヤーを含めた、サプライチェーン全体の物流システムを、いかに早期復旧ができるか?
まとめ
自然災害時に、企業はどのような対応で、事業を継続し、社員を守り、且つ社会的に信頼できる企業を目指す事ができるか、次回BCP物流後編は当社のBCP対策について、ご紹介して参りますので、ぜひ、お楽しみしてください。
【参考文献】国土交通白書2020https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r01/hakusho/r02/html/n1222000.html