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2022/08/26

物流のキホン:情報処理について

日本物流開発コラム担当です!今回は当社コラムの企画の一つ「物流のキホン」シリーズです!当企画では、業務の中でブラックボックス化しやすい物流について、基本的な話から裏話まで解説していきながら、皆様と一緒に理解を深めていこうという企画になっています。

今回は、物流の6大機能の一つに数えられる「情報処理」にフォーカスを当てて解説していきます。『物流の情報処理』と言われてイメージが湧く方はどれほどいらっしゃいますでしょうか?一見、「情報やITの世界と関係あるの?」と思われそうな物流業界ですが、実はシステムと密接に関係しあった業界です。このコラムで少しでもその片鱗をお伝えできればと思います!

それではいってみましょう!

物流における「情報処理」とは?

さて、まずは物流における情報処理とはそもそも一体何なのでしょうか?

物流における情報(処理)とは、今までのコラムで紹介してきた物流の他機能である「輸送(配送)・保管・荷役・包装・流通加工」に関するさまざまな情報(データ)のことを指し、それらのデータを正確に把握し、管理・処理することをいいます。WMSやTMS、LMSなんていう単語を聞けば、「あ、それ聞いたことある!」となる方もいらっしゃるかと思います。商品が入荷してからどのような処理を経てお客様のお手元に届くのか、センターの在庫量がどれだけあって出荷指示がどれほどあるのか、そして出荷した商品が現在配送拠点にあるのか配送車両に積載されているのか、等のあらゆる情報が含まれます。

物量が飛躍的に増大していく現在、情報処理無しでは物流が機能しなくなるほど、重要な機能なのです。

物流における情報処理キーワード

物流における情報以外の物流6大機能(輸配送・保管・荷役・包装・流通加工)を効率的に行うために、様々な情報処理システムを導入しています。今回では、その中でも特に有名なWMS、TMSについて概要を解説していきます。

WMS:倉庫管理システム

WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)とは、主に倉庫内に関わるあらゆる情報を管理するシステムを指します。

WMSの基本機能としては、①入庫管理、②在庫管理、③出荷管理、④棚卸管理、⑤帳票管理(ラベル発行)、⑥返品管理等があります。その他にも、WMSのパッケージによっては賞味期限等やパート・派遣社員の人員配置等まで厳密に管理出来たり、ある業界に特化した機能が用意されています。

WMSが停止すると、『入庫処理ができない!』『ピッキングと検品ができない!』『作業用の帳票が発行できない!』といった影響が発生し、倉庫業務の一切が停止してしまいます。それほどまでに重要なシステムなのです。

当社では、このWMSを専門のエンジニアチームが荷主様のご要望に合わせてフルスクラッチ(システムを0から新規開発すること)で独自開発しています。これにより、現状使用されている受注管理等のシステムを変更することなく、当社に委託出来ます!

TMS:輸配送管理システム

TMS(Transport Management System:輸配送管理システム)とは、物流センターから出荷された後から届ける先までの輸配送を包括的に管理するシステムを指します。

TMSの大きな役割として、①荷量や車両台数等から毎日の運行スケジュールや配送ルートを生成・割当・管理する配車計画、②車載端末や携帯端末からの位置情報やデータの処理情報を基に貨物の配送状況や全車両の現在位置等を管理する運行管理の2つがあります。これらのシステムを利用することにより、「ドライバーが今どこにいて、配送状況はどうなっているのか」を一元的に管理することが出来るようになります。

これにより、効率的な配送指導や進捗管理が出来るようになります。

当社のWMSは主要モールも含めて全て対応可!

先述した通り、当社では専門のエンジニアチームを構え、WMSを荷主様の要件毎に独自開発しています。

通常、荷主様は受注管理システム等を利用して受注データを管理されていると思います。実際に物流業務を外部委託しようとした際、物流業者が利用しているWMSと荷主様が利用している受注管理システムの連携が取れず、システム改修の追加コスト発生やオペレーションの変更を余儀なくされる…なんてことがあります。これは、『パッケージ型』と呼ばれる既存のシステムを使うことによる大きな弊害ですが、だからと言ってシステムベンダーへフルスクラッチで開発委託をすると莫大なコストになり、「せっかく生産性向上とコスト削減を目標にして外部に物流委託したのに…費用が余計かかってしまった…」なんてことになりかねません。

当社へ物流業務をお任せいただければ、他社にシステム開発を外注したり、オペレーションを変更する必要がありません!今までの仕様を変更することなく、安心して物流委託していただけます!

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回は、『物流のキホン:情報編』ということで、物流のイメージと少し離れているかもしれない「情報処理」について触れながら、基本的なWMSとTMSについて紹介しました。今後このシリーズ内にて、物流現場での情報処理システムの更なる深掘りだけではなく、IoTやロボティクスといった物流DXについても触れていければと思っております。

「今使っている受注管理システムと自社(ないし物流委託先)との連携がうまくいかずに面倒くさいなぁ…」と感じているそこのあなた!ぜひとも我々にご相談ください!

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